• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

浅野史郎さん<2>TOEFL満点でも留学先の授業は理解できず

 厚生省での最初の配属は公衆衛生局防疫課だった。課長も課長補佐3人も医系技官という珍しい課だったが、予防接種事故が広がったことで事務官の課長補佐がサポートに来たという。

「その事務官の課長補佐は、公務員試験の成績が優秀だったらしく、対応を任されたんです。予防接種事故の対応は難しいからね。係長はおらず、ペーペーの僕がその下。いや、参った。その事務官の課長補佐とまったく合わなくて。一言でいうと、おかしいんです」

 当時、問題となったのは、天然痘を予防する種痘ワクチンだった。天然痘の撲滅に成功したが、接種後に脳炎を起こす種痘後脳炎が問題になっていた。

「閣議決定として、死亡者1人当たり330万円を支払う救済制度がまとまりました。問題になる前まで種痘ワクチンは国家による強制接種。何十万人に1人の割合で、そんな重い障害が残ることが分かり、接種する医師に過失は認めない無過失責任で被害者を救済するという国家賠償が枠組みでした。僕としては当然の対応だと思いましたが、ソリが合わない課長補佐は『過失がないのに、責任を取るのはおかしい』という点にこだわったんです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    進学説の真偽は…金足農・吉田輝星めぐるプロ争奪戦の内幕

  2. 2

    森達也氏が危惧 オウム以降の日本社会は「集団化」が加速

  3. 3

    逸材ゴロゴロ 夏の甲子園“契約金1億円”ドラ1候補7人の名前

  4. 4

    翁長氏が後継指名 玉城氏出馬でどうなる沖縄知事選の行方

  5. 5

    キムタクは“御一行”で…被災地を単身訪れた斎藤工との差

  6. 6

    地元は必死に寄付金集め 金足農“想定外”快進撃の舞台側

  7. 7

    元大リーガー・マック鈴木さん 酒豪ゆえに付いたアダ名は

  8. 8

    二軍で“塩漬け”の巨人ゲレーロ 古巣中日勢に漏らした本音

  9. 9

    黄金世代が上位独占も…評論家が女子ツアーの現状憂うワケ

  10. 10

    大激怒から落胆へ…爆問・太田“裏口入学”報道の複雑胸中

もっと見る