浅野史郎さん<2>TOEFL満点でも留学先の授業は理解できず

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 厚生省での最初の配属は公衆衛生局防疫課だった。課長も課長補佐3人も医系技官という珍しい課だったが、予防接種事故が広がったことで事務官の課長補佐がサポートに来たという。

「その事務官の課長補佐は、公務員試験の成績が優秀だったらしく、対応を任されたんです。予防接種事故の対応は難しいからね。係長はおらず、ペーペーの僕がその下。いや、参った。その事務官の課長補佐とまったく合わなくて。一言でいうと、おかしいんです」

 当時、問題となったのは、天然痘を予防する種痘ワクチンだった。天然痘の撲滅に成功したが、接種後に脳炎を起こす種痘後脳炎が問題になっていた。

「閣議決定として、死亡者1人当たり330万円を支払う救済制度がまとまりました。問題になる前まで種痘ワクチンは国家による強制接種。何十万人に1人の割合で、そんな重い障害が残ることが分かり、接種する医師に過失は認めない無過失責任で被害者を救済するという国家賠償が枠組みでした。僕としては当然の対応だと思いましたが、ソリが合わない課長補佐は『過失がないのに、責任を取るのはおかしい』という点にこだわったんです」

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