著者のコラム一覧
田丸昇

1950年5月5日、長野県東御市生まれ。元日本将棋連盟理事。中学生で奨励会入りし、佐瀬勇次名誉九段の門下生となる。長髪から「ライオン丸」というニックネームで知られた。16年10月に現役引退。近著に「名棋士の対局に学ぶ 詰め&必死」(創元社)がある。

山口瞳さんの国立市の自宅は大橋巨泉ら将棋好きが集った

公開日: 更新日:
74年12月の将棋会の光景(提供写真)

 1963(昭和38)年に「江分利満氏の優雅な生活」で直木賞を受賞した作家の山口瞳は、同年から「週刊新潮」で「男性自身」シリーズの随筆を長期連載し、滋味あふれる筆致は人気を博した。

 その山口は、会社員時代から将棋を愛好していた。60年代後半のころ、芹沢博文八段、米長邦雄七…

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