奥野修司
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奥野修司ノンフィクション作家

大阪府出身のノンフィクション作家。2006年、「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。著書に「ねじれた絆」「魂でもいいから、そばにいて」などがある。食べ物と健康に関しても精力的に取材を続け、近著に「怖い中国食品、不気味なアメリカ食品」(講談社文庫)も。

EUに無農薬日本茶を輸出し…日本人は農薬つきを飲んでいる

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 日本の農薬の基準値がいい加減になったのは、1970年代に勃発した「日米レモン戦争」からではないだろうか。当時、レモンのほとんどはアメリカから輸入されていた。日本へ運ぶため、何カ月も船に積み込むからカビが発生しやすい。そこでポストハーベスト農薬としてオルトフェニルフェノール(OPP)やチアベンダゾール(TBZ)などの防カビ剤が使われた。これらの農薬が混ぜられたワックスが、レモンやグレープフルーツに塗られたのである。

 ところが、日本ではこれらの防カビ剤は許可されていなかった。そこで日本は米国産柑橘類を輸入しないように警告を出した。

 アメリカは激怒し、自動車の輸入を制限するなどの圧力をかけてきたのだ。そこで日本は苦肉の策として、これらの農薬を、なんと食品添加物として認可したのである。農薬が食品添加物なんて聞いたことがないが、これが国力の差ということだろう。

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