イメージダウン必至の日本大学 新入生の半数は付属から
日大アメフト部の悪質タックル事件の次は、東京医科大の不正入試問題ときた。最高学府を舞台にした事件が立て続けに世間を騒がせている。加計学園だって岡山理科大ほか系列校を抱えている。一方で、就職率などいい意味で話題になる大学も多い。進学予定の息子や孫には迷わず後者を選んでほしいが、正直、いつ何が起きるか分からない。話題の大学の“本当の実力”と評判を探った。
アメフト部の悪質タックル事件に端を発した日大スキャンダルは、いまだ収束をみない。先週は、内田正人前監督の事情聴取。一切、表舞台に出てこないトップと、それを告発した教職員たちの争いも表面化。大学のイメージダウンは避けられない状況だが……。
日大で10年間教壇に立った経験がある、大学未来総合研究所の松野弘所長が言う。
「事件の影響は意外に少ないと思います。日大は各学部が独立しており、キャンパスも全国にバラバラ。理工学部だけでも神田と船橋、生産工学部は習志野、さらに郡山にも工学部がある。つまり、学生の間では“あれは一部の運動部の問題だ”という認識だと推測されます。メディアでは騒がれているものの、日大という知的ブランド力を毀損するような影響が出ているとは思われません。