「産直」「朝取れ」は有機野菜とはまったく関係がない
ちなみに、アメリカには有機専門のファーマーズマーケットもあるが、意外に値段は高い。もしも有機野菜を安く売っていたら、何か訳があると疑ったほうがいいだろう。
今後、有機野菜が広がるかどうかは、それを買う人、食べる人がいるかどうかだ。一人でも多く買ってくれる人がいれば、有機栽培に取り組んだ彼らの苦労も報われるはずである。
前回につづき、有機野菜を宅配してくれる業者を、いくつか紹介しよう。
関西を中心に有機野菜の宅配を展開するのが「ビオ・マルシェ」。有機野菜でも露地野菜にこだわる「ココノミ」は、本社は関西でも九州産野菜を多く扱っている。他に九州産野菜を扱うのが熊本の「ピュアリィ」。
実は、今回私が聞いた宅配会社で九州産野菜を扱っているのがこの2社だったが、もっと増えてもいいと思う。有機栽培というのは、土壌によって作りやすい土地と作りにくい土地があり、熊本や鹿児島のように火山灰土は作りやすいからである。