奥野修司
著者のコラム一覧
奥野修司ノンフィクション作家

▽おくの・しゅうじ 1948年、大阪府生まれ。「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で講談社ノンフィクション賞(05年)、大宅壮一ノンフィクション賞(06年)を受賞。食べ物と健康に関しても精力的に取材を続け、近著に「本当は危ない国産食品 」(新潮新書)がある。

形や色だけは同じでも…ハウス栽培野菜の“中身”は別物

公開日: 更新日:

 最近の野菜は、30年前と比べても“微量元素”が激減し、中身がスカスカになっている。なぜ野菜からミネラルやビタミンが消えてしまったのだろうか。

 たとえば亜鉛だが、過剰であっても欠乏しても生殖能力が低下する。亜鉛不足の人が多いらしく、日本の深刻な少子化問題も亜鉛の欠乏ではないかといわれているほどである。「草食系男子」なんて、亜鉛不足によって生まれたようなものかもしれない。だからといって、亜鉛も過剰になると貧血や味覚・嗅覚の低下につながり、欠乏すると免疫が低下したり成長が止まったりする。

 マンガンは過剰になるとインポテンツや無気力になり、欠乏すると血液が固まりにくくなったりする。

 では、なぜ野菜からこうした微量元素が消えたのか。ひとつの原因は、野菜の旬を忘れて食べるようになったからである。

 ブロッコリー、白菜、キャベツは2~3月、ダイコンは4月、トマトとキュウリは7月、ピーマンは8月といったように、野菜にはどれも旬があって、旬の時季はおいしくて栄養価も高いのである。

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