福岡市でも…中止相次ぐ「花火大会」今年だけで50件以上
4億円の赤字を抱えて、あわや中止も危惧された徳島県の「阿波おどり」だが、危機に瀕している夏の風物詩はそれだけではないようだ。
福岡市の大濠公園で毎年夏に開催され、40万人以上の観客が約6000発もの花火の見物に訪れる「西日本大濠花火大会」。大会を主催する西日本新聞社は14日、来年以降の大会を実施せずに終了することを発表した。1949年から開催され、今年の8月1日で56回目となった歴史ある花火大会に幕が下ろされた。
実は今年、日本全国で花火大会の中止が相次いだ。確認できただけでも、50件以上の花火大会が中止となっている。中止の理由は西日本豪雨や台風など、自然災害によるものが大半だ。
しかし、自然災害とは関係なく、開催資金が調達できないなどの理由で、泣く泣く中止を決定した花火大会が14件もあるのだ。この14件は来年以降も開かれない可能性が高い。京都の「宇治川花火大会」は2014年に中止となって以降、市長が花火大会の再開を公約に掲げていたにもかかわらず今年も中止となり、来年以降も再開のめどは立っていない。