著者のコラム一覧
周来友ジャーナリスト、タレント

1963年、中国生まれ。87年に私費留学生として来日、95年に東京学芸大学大学院卒業。週刊誌上で中国事情について執筆するほか、情報番組やバラエティー番組にも出演。通訳・翻訳の派遣会社を経営する傍ら、ジャーナリスト、タレント、ユーチューバー(「地球ジャーナル ゆあチャン」)としても活動。

北京五輪と四川大地震で中国でも認知され広告収入が激増

公開日: 更新日:

 2008年、中国国内で大きな2つの出来事が起こった。北京五輪と四川大地震だ。小春網は聖火リレー妨害の排除活動と義援金の募集を呼びかけ、予想以上の成果を上げる。

 それによって、日中両国のビジネス業界にもその名は知れ渡る。広告をサイトに載せて欲しいという相談が次々に舞い込んできた。もちろん、有料である。

「しめた、と思ったよ。この日をずっと待ってました。私は小春網を会社組織にして本格的にネットビジネスを展開したのです。サイトで広告を掲載するクライアントが年々増えて、今は年間、億単位の広告収入が入ってきます。アッハッハ」(王氏)

 どんな商売にもリスクは付き物。まして時代の最先端を走るIT産業。小春網がスタートして以来、ずっとリスクと隣り合わせだったと言う。

「最初はサイバー攻撃です。日中関係が悪くなるたび、中国国内からのDDOS攻撃(不正アクセス)を受けます。日本を紹介し、情報発信しているから反日ネット水軍のターゲットにされるんです。対抗手段として、500万円もする防御ソフトを取り入れました。最近はネット詐欺などの犯罪が横行し、残念ながら小春網もよく悪用されます。そんな時、全面的に警察や入管に協力し、事件解決に一役買っています。また普段からユーザーたちには犯罪に手を染めないよう注意喚起をしています」(王氏)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも