保険加入の有無や会社が分からない…確認は親の預金通帳で
親の死亡後、意外と面倒なのが多くの人が直面する死亡保険金の受け取りだ。生命保険は請求しない限り入らない。どんな手続きが必要なのかというと――。
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通常、死亡保険金の請求には次の書類が必要だ。
①保険証券
②保険会社指定の保険金請求書
③被保険者の死亡事実が記入されている戸籍謄本または住民票
④受取人の印鑑証明書
⑤死亡診断書
③④⑤などは複数コピーしておくと便利だ。保険会社によっては原本を求められるので、事前に保険会社に確認しておきたい。また、医療機関にかかっておらず、死亡診断書がない場合は、警察医などに「死体検案書」の記入をしてもらう。
「離れて暮らしていて親の保険会社を知らなかったり、保険をかけているかどうか分からない場合は、通帳を確認することをお勧めします。保険料の支払い引き落としから保険会社を特定し、連絡を取って確認します。また親の死因が災害の場合は、事故状況報告書、交通事故なら交通事故証明書も提出します」(保険評論家の長尾義弘氏)