相続人の同意なしに預貯金引き出し「仮払い制度」って何?

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 全身がんで昨年9月に亡くなった樹木希林さん(享年75)は生前、複数の不動産を所有していたという。「家族を幸せにする相続術」とのタイトルで報じた「女性セブン」2月21日号によれば、都内一等地の戸建てなど少なくとも8軒を所有していたそうだ。それだけで莫大な相続になりそうだが、モメたという話は聞こえない。

 うらやましい話だが、庶民が相続でモメるのは実家とともにわずかな預貯金を引き継ぐケースがほとんど。調停などを余儀なくされた遺産分割事件では、遺産総額5000万円以下の案件が全体の4分の3を占める。そこで今回チェックしたいのは、親が亡くなったときの銀行の預貯金を巡る手続きだ。弁護士の山口宏氏に聞いた。

「亡くなった被相続人の預貯金は、死亡した時点で相続人全員の共有財産になります。遺産分割と密接に関わるため、これまでは相続人全員の合意の署名と押印がそろった分割協議書がなければ、預金は1円も引き出せませんでした。ところが、昨年の民法改正により、ほかの相続人の同意がなくても一部は単独で引き出すことができる『仮払い制度』が新設されたのです」

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