加来耕三
著者のコラム一覧
加来耕三歴史家・作家

昭和33年、大阪市生まれ。奈良大学文学部史学科を卒業後、同大学文学部研究員をへて、現在は大学・企業等の講師をつとめながら著作活動を行っている。テレビ・ラジオ等の番組監修・出演などの依頼多数。著書に『加来耕三の戦国武将ここ一番の決断』(滋慶出版/つちや書店)『卑弥呼のサラダ 水戸黄門のラーメン』(ポプラ社)ほか多数。

激動の戦国時代 細川藤孝はピンチを頭脳で切り抜けた

公開日: 更新日:

 激動の戦国時代に、幾たびものピンチを乗り越えたのが、細川藤孝(幽斎)です。彼の凄味は己れ一代の栄華を誇ったのではなく、その類まれな歴史を子孫たちに正確に伝え、代々の繁栄をもたらした点にあります。

 藤孝は天文3(1534)年、京都東山の麓、岡崎に生まれました。

 父は室町3代将軍の足利義満より分流した三淵家の当主で、幕臣の大和守晴員。藤孝は幼少期から母の実家で一流の学者・少納言清原宣賢のもとで学問の手ほどきを受け、教養人に育ちました。

 最初に仕えたのが13代将軍の足利義藤(義輝)で16歳のときに初の戦功をあげ、戦場を駆けめぐりました。近世初期の文人・松永貞徳は自叙伝に、

「幽斎は若いころから非常な大力の持ち主だった」

 と記しています。

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