アックスコンサルティング広瀬元義社長 作家志す青年時代

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 映画化もされた「雁の寺」は水上の直木賞受賞作。終始陰鬱な雰囲気が漂うが、13歳の寺の小僧が殺人者に変貌する内面を描いた傑作だ。

「文章力では、今でも自分の方が勝っていると思う。たばこ1本を吸う描写で、12ページは書けますから」

 ちゃめっ気たっぷりに話すが、半分は本気かもしれない。ただ、今の広瀬さんは経営の方を面白がっているようだ。

「起業して8年目くらいの頃でした。現在は150人ほどになっていますが、当時の社員数は50人ほど。利益が出たのでハワイの社員旅行を計画したのですが、参加したのは三十数人だけだった。そのとき、何か社員と距離があるなと感じたのです。私は本好きですので経営やマネジメント本の類いはあらかた読んでいたし、それで経営が分かったつもりでいた。しかし、違うのです。臨済宗の僧の白隠の言葉に『担雪埋井』というのがあります。人の努力は雪で井戸を埋めるようにむなしく無駄なもの。転じて、無駄だと思ってもやり続けること、その姿を見せることが大事なんだという意味になる。ベンチャー企業は、ここを忘れてはいけません。タイプライターで有名なオリベッティ社の創業者カミロ・オリベッティは、『企業は社員を育てる道義的な責任がある』とまで言った。新入社員が2、3年で辞めてしまうのは、人を生かしきれていないからなのです。そのほか、土光敏夫さんの『経営の行動指針』、上原春男さんの『成長の原理』も参考にできるはずです」

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