鈴木一泰さん<2>マンションの設計プランを他社に盗まれた

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 大東建託の中途採用試験は、面接のみだった。本社募集ではなくて、名古屋北支店での募集だったせいか、あっけなくパスしたという。

「配属は、設計課です。工務店時代のように詳細な図面を描くのとは違って、決まったパーツを埋め込むような作業。どちらかというと、設計といってもプランニングに近いのがひとつ。もうひとつは特注物件といって、ゼロから企画して設計する仕事でした」

 当然、力を入れるのは特注物件だろう。あるとき、とんでもない落とし穴に追い込まれた。

「当時は、建築士の資格がなかったので、プランを練って引いた図面を、建築士の上司が入念にチェックして、上司の名前で契約書にまとめます。問題があったのは、ファミリー向けのマンションでした。4階建てで全20戸くらいかな。まったく同じ仕様のマンションが別の会社で建てられた。パクられたんですね。1990年代後半は、そういうことがよくありました」

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