医療・介護だけで1000万円不足 報告書の月1万5512円は甘い

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 ちょっと少なすぎないか。そう思っている人もいるだろう。麻生財務相が受け取りを拒否した金融庁報告書で、支出の内訳のうち保険医療費が1万5512円と示されていることだ。毎月の“赤字”を少なく見せようと“圧縮”したのかもしれないが、高齢者の医療費がこの程度の金額では済むはずがないだろう。

  ◇  ◇  ◇

 厚労省の「国民医療費の概況」(2016年度)によると65歳以上は1人当たり年間72万7300円を医療費に費やしている。その金額は年齢が上がるにつれて増え、70歳以上で82万8200円、75歳以上は90万9600円にハネ上がるのだ。

 国民医療費の概況の金額は10割負担だから、実際の自己負担額は所得に応じて1~3割。仮に現役並みの所得があるとすれば、3割負担で65歳以上は21万8000円、70歳以上は24万8000円、75歳以上は27万円。報告書が示す月額の12倍(年額)より、それぞれ年間で3万円、6万円、9万円近く増える。80歳まで生きるとすれば、単純計算で90万円の上乗せだ。

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