前台東区議・阿部光利さん「選挙に落っこちて失業中です」
3期目を目指した今年3月の台東区議選で、わずか45票差の落選。阿部さんは妻と高校生の息子2人を抱える父親だが、意外と前向きだ。それも妻の支えがあったればこそ。4年後の選挙を見据えながら、やりがいも見つけたという。いま、どんな生活をしているのか――。
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地元の銭湯「快哉湯」をリノベーションした自宅近くのシェアオフィスに着流し姿で現れた阿部さん。手には日傘、何ともいなせな装いだ。
「落っこちると思っちゃいませんでしたから、そりゃあ最初の1カ月半ほどは夜中に目が覚めることもありましたよ。ただね、妻が『62歳で落ちて良かったね。66歳で落ちるのとはわけが違うし、まだパワーがあるじゃないの』と背中を押してくれたんです。これには別の意味で、目が覚めましたね。その妻が『やりたいことをやればいい』って言うから、僕は『大型トラックの免許取っていい?』『そば打ち修業していい?』『植木職人の勉強していい?』って興味があることを順に並べたら、すべていいって」
阿部さんはニッコリ。やはり持つべきものは賢妻だ。ただし、妻と高校3年生の長男と高校に入ったばかりの次男がいる。路頭に迷うことはないのか。