藤北誠也さん<2>月収は手取り15万ほどで工具はすべて自腹

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 日産プリンス東京販売の支店には、整備士が藤北さんを含め7人。ミスできないプレッシャーがとにかく苦しかった。それで先輩に相談すると、必ず言われる決まり文句があったという。

「『メカニックとして成長したいなら、車買えよ』って。でも、そんなことを言われても、車を買う気にはまったくなれませんでした。当時の月収は、手取りで15万か16万円。その安い収入で、ローンを組んで、駐車場代や保険料を払ったら、いくら残るんですか。自動車整備士は、工具も自腹ですから」

 工具が会社支給ではなく、自前とは驚きだ。自動車整備士として腕を磨くには、パーツによって異なる工具を一つ一つ自腹でそろえなければならない。その負担が重かった。

「ボルトやナットを締める工具のひとつにメガネレンチがあります。形がメガネに似ているのが名前の由来で、家庭用なら100円ショップでも手に入る。整備士が使用するものは、海外製が5本セットで5万円弱、日本製が3万円弱。安くはない工具を次から次へとローンで購入するのは大変なんです」

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