安部龍太郎さん<2>無断欠勤して井伏鱒二宅をアポなし訪問

公開日: 更新日:

 東京23区の合同採用試験に合格した安部さんは、1977(昭和52)年の春、福岡県から上京する。

 目黒区にあった「総勢200人ほど入る」公務員独身寮で新生活がスタートしたが、安部青年の上京の目的は言うまでもなく、「作家になるため」であった。

「勤務先は大田区役所。武蔵新田にある出張所に配属になりました。その直後、2週間ほど新任研修があったんですが、ボクは何日目かに無断欠勤したんです。というのも、作家になりたくて東京に出てきたけれど、果たして自分にはそういう能力があるか不安でね。高名な作家さんに一日も早く自分の作品を評価してもらおうと考えていた。

 それであの日、何だか急に“今日行かないとダメ”と感じて、荻窪の井伏鱒二さんの自宅を訪ねた。ツテなんかありませんよ。アポなし訪問です。研修? 余りにもつまらなくて、1日くらい出なくてもいいと勝手に判断したんだね。ハハハ」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    土屋太鳳がまた…桜田通との抱擁撮でさらに女性を敵に回す

  2. 2

    給付金に文句の麻生氏“10万円超”飲食73回の異常な金銭感覚

  3. 3

    日本列島を襲うコロナ秋の第3波 感染拡大の危険な22道府県

  4. 4

    安倍前首相ファクト発言にツッコミ殺到「おまえが言うか」

  5. 5

    今年のドラフトは“戦略ダダ漏れ”「個室指名」の意外な盲点

  6. 6

    GoToトラベル「制度改悪」笑い止まらないのは旅行大手だけ

  7. 7

    9カ月遅延が横浜市長選に影響 菅政権の苦しいカジノ推進

  8. 8

    岡村隆史は自称“風俗オタク”…結婚生活はうまくいくのか

  9. 9

    三菱グループではないのに商標が使える「三菱鉛筆」の謎

  10. 10

    近大・佐藤1位指名も阪神育成ベタ…よぎる“藤浪の二の舞”

もっと見る