安部龍太郎さん<2>無断欠勤して井伏鱒二宅をアポなし訪問

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 東京23区の合同採用試験に合格した安部さんは、1977(昭和52)年の春、福岡県から上京する。

 目黒区にあった「総勢200人ほど入る」公務員独身寮で新生活がスタートしたが、安部青年の上京の目的は言うまでもなく、「作家になるため」であった。

「勤務先は大田区役所。武蔵新田にある出張所に配属になりました。その直後、2週間ほど新任研修があったんですが、ボクは何日目かに無断欠勤したんです。というのも、作家になりたくて東京に出てきたけれど、果たして自分にはそういう能力があるか不安でね。高名な作家さんに一日も早く自分の作品を評価してもらおうと考えていた。

 それであの日、何だか急に“今日行かないとダメ”と感じて、荻窪の井伏鱒二さんの自宅を訪ねた。ツテなんかありませんよ。アポなし訪問です。研修? 余りにもつまらなくて、1日くらい出なくてもいいと勝手に判断したんだね。ハハハ」

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