菊池康平さん<3>企業と派遣の間に入って労働環境を調整
パソナでは法人の新規開拓営業をやった後、担当する企業と派遣社員との間に入って、労働環境などを調整する仕事も経験しました。双方から、「もっと、こうしてほしい」という意見を聞き取って、互いに納得のいく形で働いてもらうという役割です。
たとえば派遣社員からは、家庭の事情があるのであまり残業を増やさないでほしいといった希望を聞いたり、モチベーションが上がらないという相談を受けたり。企業からは、派遣社員の急な休みが多いので何とかしてほしいといった話も。
どちらの言い分もわかって、板挟みになることもありました。
企業と派遣社員との間に入る仕事は、どちらからも信頼されていないと難しく、マニュアル通りの対応では限界があると感じました。なので、僕は現場に行って実際に働いているところを見させてもらったり、双方といろいろな会話をしたりということを大切にしていましたね。
双方とコミュニケーションをしっかりとって良い関係ができていれば、やむを得ない理由で派遣社員が休んでしまったときでもそれをきちんと説明できますし、企業側からも「こっちで何とかするから大丈夫ですよ」と言ってもらえます。