定年後、病気のため貯蓄を崩す生活…老後資金を守るには?
【S家の現状】夫(60歳)は今年春に定年退職。妻(59歳)は専業主婦。会社員の娘(25歳)は実家を出て1人暮らし中。
Sさんは、定年時に退職しました。再雇用も検討しましたが、退職までの間にうつ病を患い、成人病にかかっていました。健康になって体調を維持していく自信を失い、外出もおっくうに。そのため、「働かずに貯蓄を切り崩して暮らしていこうと考えた」そうです。
退職後半年余り過ぎ、現在の収入は自宅の階下に造ったワンルーム2室の賃料のみ。貯蓄から毎月20万円ほどを補填しています。
当初の予定では、「外出や人との交流は少ない方で住居費もかからない。つましく暮らせば毎月10万円ほどの補填で生活は成り立つ」と思っていたそうです。
ですが、現状は予想の倍のスピードで貯蓄が減る状況。老後資金が早く底をつくのではないかと心配しています。