甲子園も東大進学と同じ? 我が子が高校球児になるにも親の"金次第"…スポーツ体験の格差社会とは?
夏の甲子園が5日から開幕する。高校球児への憧れを抱く幼い子どもを持つ親が気になるのが経済負担だろう。アマチュア野球に詳しいスポーツライター美山和也氏によると、熱心な保護者ほど中学時代から、ボーイズリーグやリトルリーグなどの硬式クラブチームに子どもを入れるという。
■野球強豪校への道筋は"経済力"が決め手
「これらのクラブは固定グラウンドを持たないため、グラウンド借用費が継続的に発生します。営利団体ではないので、すべての費用を保護者が負担することになります」
具体的な費用は部員数×ボール1ダース分が年間最低必要で、約1万2000円程度。これに加えてグローブ(現在は物価上昇で2万円以上)、バット、ユニフォーム、バッティングマシーン、ノックバット、練習用ネットなどの購入費、さらに遠征費もかかる。
■12年間のクラブチーム所属費用は200万円
少し古い情報だが、東洋経済オンライン(2016年7月30日)によると、小学校から高校まで12年間で野球を続けた場合、中学時代にボーイズリーグに所属した選手は約200万円の費用がかかったという。