<33>早口な人には「~と理解していいですか?」と聞き返す
早口って、伝染するんですよね。誰かが機関銃のように話すと、それを耳にした方も早口になってしまう。1対1の時ならまだしも、グループの飲み会で全員がハイペースでしゃべり続けた結果、何の話をしているのか分からなくなってしまった、という失敗は私にもあります。
忙しい人、せっかちな人、頭の回転が速くて話が先へ飛ぶ人――。会話が猛スピードで展開されていくのには、さまざまな理由がありますが、いずれにしろ、このような方の話を聞くときは、「内容を聞き漏らすまい!」と、頭をフル回転することになりますよね。
実は、早口の人の話を上手に聞くコツがあるのです。それは「こちらが意識してゆっくり話す」ことです。相手の“ペースメーカー”になってスローダウンさせるわけですね。
限られた時間内で打ち合わせをしようとすると、どうしても気持ちが焦って早口になってしまうときがあります。あれもこれもと確認しなければならない要素が多い時はなおさらです。こんなときは結局、うまくいかないもの。結論を言うのも忘れてしまって、次から次へと別の話に飛んでいってしまうことも珍しくないですよね。おまけに、「あの案件はあっちの部署に」と固有名詞までスキップしだすと、もう訳が分かりません。最悪の場合、すべて未消化のまま会議終了! となってしまいます。これでは仕事の生産性もガタ落ちですよね。