うまい麺には福来たる(天神橋)スープ楽しむ新作ラーメン
鯛だしラーメンで名を馳せる「うまい麺には福来たる」だが、大阪市内に3店舗あるうちで、メニューなど個性を変えて営業しているのが「天五店」だろう。
この店は、今秋メニューを一新し、より魚介系スープの個性が出たものを提供している。そのうちの一つが、芳醇中華そば(980円)なるもの。このラーメンは麺とスープが入った鉢と具材をのせた皿で構成されている。鉢に入っているのは、いわば素ラーメン。ごくシンプルに提供する理由は、スープにこだわりを持っているからだそう。
メニュー開発担当の藤原享さんは「まずスープのうまさを堪能してもらいたくて、こんな提供方法にしました」と話している。味のベースは6~8時間煮込んだ鶏ガラスープ。徳島県のブランド鶏・阿波尾鶏のスープに鹿児島県枕崎産の本枯れ節(鰹節)を加えて作っている。
「ラーメンといえど和食の技法を用いています。提供前に追い鰹をすることで、風味が飛ばぬように気をつけています」と藤原さん。スープを飲むと、コクの深さと芳醇な香りが見事に調和したかのよう。