東京湾で500匹発見! 知っておきたいヒアリの生態と恐怖
しかし同社は台湾に研究員を派遣し、つぶさに観察・研究してきた。台湾はヒアリの上陸を防ぎきれず、国内のあちこちで繁殖している。
「第1の特徴は“アリ塚”を作ることです。土や砂がこんもりと盛り上がって、砂遊び場の小山のよう。ところが、それと知らずに手や足を突っ込むと……ワーッ! とすごい勢いで何千匹ものヒアリが這い上って襲いかかってきます。攻撃性が非常に強いんです」(有吉立さん)
ヒアリはハチのように尻に針があり、それで刺す。1カ所くらいなら“痛い”で終わるかもしれないが(それでも相当痛いらしい)、集団で襲われたらたまったものじゃない。場合によってはアナフィラキシーショックを引き起こす危険性も。もし子供が公園などでイタズラ半分に手を入れようものなら……。
「見て分かるくらいの大きさのアリ塚になるには2~3年かかります。もしすでに日本に入っていて、巣を作り始めていたとしても、見つけるのは大変でしょう」(有吉立さん)