同時期発生は必然 プレートがつなぐ火山噴火と茨城の揺れ
12日に起きたフィリピン・ルソン島のタール火山の大規模噴火。噴煙は最大1万5000メートルの高さに達し、約3万人が避難を余儀なくされている。しかも、再び大規模噴火が発生する恐れが高まっている。この噴火、決して海の向こうの話ではない。フィリピンの火山噴火は、14日に茨城で発生した連続地震と一体だからだ。
14日午前4時53分ごろ、茨城県南部を震源地とするM5・0の地震(最大震度4)が発生。午後1時25分ごろには、震源地茨城県沖でM4・9(最大震度3)の地震が起きている。武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏(地震学)が言う。
「フィリピン海プレートは太平洋プレートに比べて非常に小さく、動きが伝わりやすい。フィリピン海プレートのフィリピン側でタール火山の噴火が、日本側で茨城の地震が起きたと考えていいでしょう」