デンマーク首相が新型コロナ拡大で子どもたちと記者会見

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルス感染拡大の不安が急速に広がったデンマークでは13日、メッテ・フレデリクセン首相(42歳)がユニークな記者会見を行った。といっても、首相に質問したのはジャーナリストではない。子どもたちだ。

 同国の公共放送の子どもニュース番組で首相と子どもがオンラインでつながり、記者席を合成した。9歳から17歳までの子どもたちからの質問に対し首相は、ただ愛想をふりまくわけでもなく、大人の記者に対するようにキビキビと答弁していった。

 3分46秒の会見動画は公共放送のDR(デンマーク放送協会)にアップロードされており、会見の日本語意訳は在日デンマーク大使館のフェイスブックで公開されている。以下、紹介されている首相と子どもたちのやり取りを抜粋する。

Q:外で遊んでも大丈夫ですか?
A:外でフレッシュな空気を吸うのはとてもいい考えね。でも他の子との距離は開けてね。

Q:学校は2週間後にまた始まるの?それとももっと遅れる?
A:今のところは2週間の予定だけど、それより長くなる時は知らせるね。

Q:どうしてみんな牛乳やトイレットペーパーに殺到しているの?
A:たくさんの物を買っている人がいるけど、それは悪い考えね。デンマークは物不足じゃないので、普段通り買い物をして、お店ではお互いの距離を開けてね。

Q:来週誕生日なので友達を22人呼んで、庭でお祝いする予定なんですが、コロナウイルスが広がっているから中止した方がいいですか?
A:誕生日おめでとう! でもお祝いはもう少し待った方がいいです。22人が一か所に集まるのは人数が多いから。

Q:私の70歳のおばあちゃんが病気になったら死んじゃうの?
A:心配いらないわ。でも他の人たち、特に高齢者のことを気遣ってあげましょう。

Q:感染した人、隔離されている人にはどうしたらいいですか?
A:ケーキを焼いてあげたり、お互いに助け合いましょう。今はお互いを助け合わないといけないから。

 在日デンマーク王国大使館の寺田和弘上席政治経済担当官によれば、「一般的に、デンマーク政府は子ども向けの情報発信には熱心なように感じます。教育は子どもたちが将来デンマークの民主主義社会に参加し貢献できるようになることを目標にしています」とのことだ。

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、同首相は日曜日以外は毎日、記者会見を開催しているともいう。国家が危機的な状況でトップが明快な記者会見をする姿は、国民に安心感を与えるに違いない。

(取材・文=平井康嗣/日刊ゲンダイ)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    眞子さまが結婚に一途なのはチャンスは二度とないと知っているから

  2. 2

    GoToトラベル再開で経済効果あり? 適当なことをいうなっ

  3. 3

    出場選手「ワクチン優先接種」実施なら五輪中止のトドメに

  4. 4

    台湾脱線事故で日本の鉄道関係者に衝撃が走ったワケ

  5. 5

    五輪警官宿舎で“48億円ドブ捨て” 第4波備え都民に開放を!

  6. 6

    フミヤ還暦目前で確執決着? チェッカーズ再結成の奇跡も

  7. 7

    株式会社TOKIO設立に隠された深い意味 復興を途切らせない

  8. 8

    小池知事“数字”取れず…竹山が批判の動画も再生回数伸びず

  9. 9

    落合博満さんにこっそり聞いた「守備のポジショニング」

  10. 10

    眞子さまと小室さん描くシナリオ 弁護士合格で年内結婚?

もっと見る