コロナ禍で青汁原料のケールに脚光 おいしくお洒落に進化
まずい、もう一杯――ある年齢以上の人なら、キューサイ社のCMキャッチとして有名なこのフレーズですぐさま思い浮かべるであろう青汁。その主な原料であるケールが、進化を遂げている。
「お店を開店した6年前は、ほとんどの方がケールの存在を知りませんでした。しかし3年ほど前から、ケール目当てで来店される方が増えてきました。特に、30代の女性が目立ちます」
こう話すのは、多彩な野菜料理を提供するレストラン「WE ARE THE FARM」代表の古森啓介さん。苦い印象の強いケールだが、自然な環境下で農薬・化学肥料を使わずに栽培すると、本来のおいしさが前面に押し出され、「ケールはちょっと……」と思っていた人の“ケール感”を変えてしまうという。
「ジューサーにかけたケールにオレンジジュースを少し足してビールで割るケールビアなど、若い女性も楽しめるような商品を開発しました。写真を撮って、インスタグラムにアップするお客さまも多い。ケール商品は当店の1番人気となっています」(古森啓介さん)