症状がよく似るコロナと熱中症 見分けるポイントと対処法
この暑さはいつまで続くのか。13日も全国138地点で35度以上の猛暑日となった。環境省は、今年から導入した「熱中症警戒アラート」を毎日のように発表している。
熱中症で搬送される人も後を絶たない。総務省消防庁によると、今月3~9日の1週間で6664人が救急搬送された。今年6月以降、すでに2万2000人以上が運ばれており、重症者は503人、死者は37人に上る。
厄介なのは、熱中症の症状が新型コロナウイルス感染と区別しにくいという問題だ。
熱中症になると体が火照り、意識がもうろうとする。炎天下や気温の高い空間に長時間いるうちに体温の調節機能が乱れ、体内に熱を閉じ込めてしまうからだ。発熱や頭痛、めまいを引き起こし、倦怠感に襲われ、気を失ってしまうこともある。
コロナにも、熱中症と似た症状がある。発熱や息苦しさが続き、ひどい倦怠感を感じるという。味覚や嗅覚の異常が起きる場合もあるが、熱中症でも場合によっては味覚と嗅覚に異常をきたすため、判断しづらい。