著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

豊島岡女子学園“女子御三家”の一角を崩した小テストと運針

公開日: 更新日:

 躍進のきっかけとなったのは1989年の中学入試日変更。御三家を含め、大半の有名女子校の入試日は2月1日。豊島岡もそうだったが、それを2月2日に変えたのだ。相当な冒険だった。他校との併願者が増えると、入学するのが最終的に何人になるのか、予測しづらくなってしまうからだ。この賭けは吉と出た。

「御三家のすべり止めとして受験する生徒が増えたのです。それで優秀な生徒が集まるようになり、右肩上がりで大学受験の実績も上向いていった。すると、御三家と豊島岡の両方に合格したケースで、うちを選ぶ生徒も徐々に増えていったのです」(元豊島岡教員)

 豊島岡が注目されているのは、東大合格者数だけではない。

「ここが凄いのは医学部受験で実績を上げている点」と話すのは前出の予備校のベテランスタッフ。医学部合格者数は東大合格者数と並ぶ進学校の人気のバロメーターだ。豊島岡の20年の国公立大医学部合格者数は39人。これは桜蔭と並ぶ首都圏女子校のトップの数字である。

■桜蔭を上回る医学部合格者数

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