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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

豊島岡女子学園“女子御三家”の一角を崩した小テストと運針

公開日: 更新日:

 豊島岡の前身は1892年に開校した女子裁縫専門学校。その後、東京家政女学校を経て、1948年に現在の地・池袋に移転し、校名も豊島岡女子学園になった。そして、押しも押されぬ進学校へと変貌を遂げたわけだが、裁縫学校だったDNAは今も生き続けている。その一番の表れが、毎朝、始業前に行われる「運針(うんしん)」。生徒たちは5分間、手縫いの基本練習をするのだ。白い木綿の布に赤い糸がついた針を黙々と通していくのである。

「何も考えないで、ひたすら手を動かし、5分がすぎたら縫った赤い糸を抜いてしまう。だから、達成感というのはないんです。だけど、その間、ものすごく集中力が高まる。家でも勉強に飽きてきて集中でなくなったら、この運針をやっていました。すると、不思議とまた、集中できるようになるんです」(前出とは別のOG)

 2年前、東京医科大で女子受験者などが不利になるように得点操作を行っていた事実が発覚。このほかにも、順天堂大や昭和大など、8校の私立医大でこうした不適切入試が繰り返されていたことが明るみになった。豊島岡の生徒のようにひたむきに医師を目指す女性たちの優秀さに、大学当局は怖れをなしたのだろう。いずれにしても、豊島岡の躍進はまだまだ続きそうである。

(ジャーナリスト・田中幾太郎)

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