著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

豊島岡女子学園“女子御三家”の一角を崩した小テストと運針

公開日: 更新日:

「39人のうち現役合格は31人で、桜蔭の24人を大幅に上回っている。全国で国公立大医学部合格者数の女子校トップは大阪の四天王寺で、67人と圧倒的な数字を誇っていますが、うち現役は29人です。リケジョ(理系女子)が生徒の半数以上を占める豊島岡の実績が際立っています」(同予備校スタッフ)

 その強さの秘密は何なのだろうか。

「中学時代から、大学受験に特化したカリキュラムを組んでいるのが大きい。5教科に関しては増加時間を設け、特に数学と英語の時間数を多くしている。数学は中1で35時間、中2で70時間、中3で70時間、英語は中1で70時間、中2で105時間、中3で105時間、通常よりも増やしています」

 と説明するのは学校関係者。さらにこう続ける。

「国語、理科、社会も含め、かなりの時間数を増やしているので、当然、授業は前倒しとなって、カリキュラムも進んでいくことになります。といっても、ものすごく先に行くわけではありません。数学と英語が高校の分野に入るのは中3の途中から。他の私立校ではもっと先に進んでいるケースも多いのですが、豊島岡ではセーブしている。まずは、しっかり基礎学力をつけることが大切だと考えているからです」

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」豪ちゃん“復活説”の根拠 視聴者の熱烈コールと過去の人気キャラ甦り実例

  2. 2

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  3. 3

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  4. 4

    長嶋茂雄さんは助っ人外国人のセックスの心配もしていた。「何なら紹介してやろうか?」とも

  5. 5

    手ごたえのない演奏を救ったのは山下達郎 弱冠22歳の雄叫びだった

  1. 6

    中居正広問題のキーマン元編成幹部を“地雷”扱い…「大甘処分」を下したフジテレビの魂胆

  2. 7

    趣里はバレエ留学後に旧大検に合格 役者志望が多い明治学院大文学部芸術学科に進学

  3. 8

    「ルンバ」のアイロボット社に事業継続困難疑惑…代表執行役員社長が舞台裏を説明

  4. 9

    僕は宝塚シニアの3年時、全国大会初出場でPL学園からスカウトされた。後に阪神同期入団する二塁手は…

  5. 10

    永野芽郁の二股不倫疑惑で露呈した所属事務所のガバナンス不全…沢尻エリカ以来の大ピンチ!