山本一力
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山本一力作家

1948年、高知県生まれ。東京都立世田谷工業高校電子科卒業後、広告制作会社勤務等を経て97年「蒼龍」でオール読物新人賞を受賞。2002年「あかね空」で直木賞を受賞。「損料屋喜八郎始末控え」や「ジョン・マン」などシリーズ作品の他「欅しぐれ」「紅けむり」「千両かんばん」など著書多数。

【お題】娘が反対…妻に先立たれた還暦男の再婚はダメか?

公開日: 更新日:

 妻をがんで亡くして7年。悲しみも癒えてきた。良き縁に恵まれれば、再婚したいと思う。そのキッカケは、大学の仲間が再婚したことだ。彼は離婚組で独り身同士酒を飲むと、「独りの方が気楽でいい」と口をそろえていた。それが、コロナで寂しさを感じたらしく、飲み仲間の女性と交際するようになり、交際4カ月で再婚したそうだ。彼の話に再婚願望が募っている。

 でも私には相手がいない。娘に「いい人ができたら再婚しようと思う」と伝えたら、「ママのこと忘れたの? ダメよ」と大反対。還暦目前の男が再婚するのはダメか?

 ◇  ◇  ◇

 あるとき耳にした。

「世の中で一番あわれなのは、女房を先に亡くした男だ」

 聞いたのは、今戸の銭湯の露天風呂。当時まだ9歳と5歳だった、うちの小僧相手に、角刈り白髪混じりのとっつあんがつぶやいた。28になり、確かな相手もいる長男が、いまも折に触れてこれを言う。まだ小学生だったこどもの胸に、棘の如く突き刺さっていたのだ。

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