重症者数を連日更新…高齢者の感染拡大に“隠れクラスター”
菅政権が「勝負の3週間」と呼び掛けてから、2日で1週間。新型コロナ第3波の勢いが止まらない。深刻なのは重症者が急増していることだ。右肩上がりで増え続け、歯止めがかかる気配がまったく見られない。
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30日の重症者数は、前日から10人増えて472人となり、8日連続過去最多を更新。この2週間で2倍になった。「ECMOネット」によると、人工呼吸器を着けた重症患者は11月1日の140人から29日には271人へとほぼ倍増している。重症者の治療は通常患者よりも3倍の医療スタッフが必要とされる。医療崩壊を避けるためにも、一刻も早く、重症者数を減少に転じさせる必要があるが、逆に増加している状況だ。
この重症者急増はいつ止まるのか。第1波では3月下旬に60人程度だった重症者数は4月になってジワジワ増加。5月1日をピーク(328人)に減少に転じ、6月5日に100人を割った。