ついに始まった“東京リバウンド” 新規感染者30日ぶり増加

公開日: 更新日:

 やはり懸念は現実になりつつある。東京都の新型コロナウイルス新規感染者が12日の土曜は467人となり、前の週の同じ曜日(436人)と比べ30日ぶりに増加に転じたのだ。13日の日曜は304人で前週(351人)より少なかったものの、どうやら新規感染は下げ止まり。ついにリバウンドが始まったようだ。

 ◇  ◇  ◇

 群馬、石川、熊本の3県のまん延防止等重点措置を13日解除した政府は、その他の地域についても予定通り20日の期限での解除に前のめり。7月23日の五輪開会式から逆算したスケジュールが念頭にあるからだろう。東京に関しては緊急事態宣言からまん延防止への移行が検討されている。

 だが、政府の判断は甘い。既に都のモニタリング会議は10日、6月中のリバウンドの可能性に言及していた。東京では5月のGWの連休後、4週連続で主要繁華街の人出が増加中。連休中と比べ夜間は32%、昼間は26%増えているとして、「陽性者が十分に下がりきらないまま、高い値で推移している」(国立国際医療研究センターの大曲貴夫氏)「近く感染者が下げ止まり、再び感染拡大に転じる可能性が高い」(都医学総合研究所の西田淳志氏)と、悲観的な見方を示していたのだ。

五輪優先で20日に緊急宣言解除して大丈夫?

 土曜に30日ぶりの増加に転じたことで、実際に懸念された通りの展開になってきたわけだが、この先もリバウンドは必至だ。都内の繁華街のこの週末の人出は、ますます増加傾向が顕著で、お台場66.3%増、秋葉原駅37.7%増、新橋駅17.2%増(いずれも土曜9時時点・前週比)と激増だった。

 昭和大医学部客員教授の二木芳人氏(臨床感染症学)が言う。

「私もリバウンドが起きておかしくない状況だと思っていました。人流が増えているだけでなく、変異ウイルスが広がり、これまで通りの感染対策では不十分なこと、夜の繁華街で都の時短要請に従わなかったり、酒類を提供する店が出てきていることも影響しているでしょう。スポーツイベントも5000人上限で開催されています。競技場でのクラスターはなくとも、行き帰りの密や終了後に飲食するなどがある。この先、感染者を大きく減らすのは難しいでしょう。むしろリバウンドは必ず来るという前提で、新たな変異ウイルスが入ってこないよう水際の検査体制を強化したり、医療提供体制をさらに充実させる必要があります」

 ワクチン接種が進んでも感染対策が緩んで実効再生産数が1.3になった場合、8月中旬まで新規感染者数が増え続けるという京大准教授の試算もある。20日に宣言解除したら、都民に誤ったメッセージを与えることになってしまうのではないか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    五輪開会式直前に演出の小林賢太郎氏が解任…やはり抜擢は“クリエイターの天皇”人脈だった

  2. 2

    石橋貴明×鈴木保奈美「電撃卒婚」の全舞台裏 オワコン夫の束縛と売れっ子妻への嫉妬

  3. 3

    小山田圭吾“陰湿いじめの舞台“となった和光学園の「共同教育」とは…担当者に聞いた

  4. 4

    五輪開会式「極秘演出」がまさかのダダ漏れ! 臆面もなく再びゲーム頼みか

  5. 5

    自民を牛耳る3A+S「今の世の中、右も左も真っ暗闇じゃござんせんか」が日本の姿

  6. 6

    渡部建が「芸能界グルメ王」の座を明け渡す日…小木博明が“救いの手”も復帰の兆しなく

  7. 7

    キスマイ北山宏光がクズ男役でギリギリ濡れ場を好演 ジャニーズ俳優の新境地を開拓

  8. 8

    懸念が一転!眞栄田郷敦の高校生役がハマった痛快コミカル劇「プロミス・シンデレラ」

  9. 9

    安倍前首相の五輪開会式トンズラ…「逃げた」「無責任の極み」と大ブーイング

  10. 10

    小山田圭吾が一生涯背負う“十字架”と本当の謝罪 障害者の父親は「謝っても許されない」と強い憤り

もっと見る