ワクチン接種3回目はいつ打つべきか? 河野大臣「高齢者は来年2月」では遅くないのか
12日のNHK日曜討論で西村経済再生相は「(新型コロナウイルスワクチンの)2回目接種は今の時点で(国民の)5割を超えている」と胸を張った。今月中には6割に達し、10月から11月の早い時期に希望者全員のワクチン接種が完了する予定だ。
しかし、ワクチン接種は2回で「完了」ではなく、3回目接種が現実味を帯びてきた。分科会の尾身茂会長は9日「いずれはブースター(3回目)接種も考えていただきたい」と政府に提案したことを明かした。ワクチン担当の河野大臣も10日の総裁選出馬会見で「3回目のワクチン接種の準備をする」と強調した。
8月から3回目接種を始めたイスラエル保健省によると、3回接種(ファイザー製)は2回接種と比べ、感染リスクを11.4倍、重症化リスクを少なくとも10倍低下させるという。米国も今月20日までに3回目接種を開始する予定だ。
やはり、ブースター接種は必要なのか。昭和大医学部客員教授の二木芳人氏(臨床感染症学)は言う。
「抗体量は時間が経過すれば減少します。デルタ株のワクチン耐性を考慮すれば、3回目接種は避けられません」