著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

中学受験は何年生からどのくらい真剣に準備すればいいのか?

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「昔に比べ、中学受験の難易度が上がっていると言われていますが、筑駒(筑波大附属駒場)、麻布、開成などの最難関校に関してはこの半世紀、ほとんど変わっていない。入試の設問のレベルもほとんど一緒です。小学校のクラスで成績が1、2番の生徒が受けるという構図もよく似ている。では、何が変わったか。最難関校に続く難関校がずいぶん難しくなっている。クラスで10番くらいまでの生徒が受ける感じですが、そのあたりの成績が底上げされていて、昔より出来る子がすごく増えている。以前だったら5年生から学習塾に通い始めても十分だったのが、最近は間に合わなくなっているのです」

 こう解説しながらも、この学習塾経営者は4年生の段階からギアを上げる必要はないという。

「この時期はとにかく、勉強する習慣をつけるのが先決です。自宅で机に向かって、どれくらい集中できるかといったら怪しい。家庭ではやはり、限界があるのです。多くの子はまもなく飽きてしまい、ゲームをいじったりして、それを親が注意する。そして再び机に向かっても、親の目を盗んで別のことをやりだし、また注意する。こんな繰り返しをしていると、家庭内の雰囲気まで悪くなってしまう。学習塾に行きだすと、復習や宿題の負担が大きくて長続きしないのではと心配する向きもありますが、この段階ではそれほど量も多くない。徐々に慣れていくことができます」

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