新宿御苑で早朝副業「7-9PARK」を使った副業のモデルケース
藤井翔太さん(33歳)本業=会社員など 副業=早朝にアクティビティーを提供
本日紹介したいのは、都心のど真ん中にある国民公園「新宿御苑」での副業だ。新宿御苑の開園時間は朝の9時だが、それより前の7時から9時の間、アプリを使ってアクティビティーを行うことができる。御苑の公式サイトには次のように書かれている。
<新たな新宿御苑の活用の取組として、テレワーク時代の健康増進とアクティビティに向けた、公園から生まれる新しいコミュニティ「7-9PARK」を2021年6月26日(土)から開始する予定です>
新宿御苑と一緒に「7-9PARK」(ナナキュウパーク)を主催しているstadiums(スタディウムス)株式会社の藤井翔太さんに話を聞いた。
「土日祝の朝7時から新宿御苑の新宿門、千駄ケ谷門を開門します。アクティビティーを提供していただける方は、事前にアプリ内で運営認証を経ていただき、アプリ内でイベントを作成します。イベントのタイトル、イメージ写真、カテゴリー選択、開催日時、上限人数、参加費を入力するだけです。これでアプリ内のイベントが生成されて、それを見た利用者が予約、事前決済ができる仕組みです。ヨガ、ストレッチ、ランニング、英会話、キッチンカーの出店などが可能になっています」
3300円の初期費用で手軽に始める
「7-9PARK」のアプリを開くとこんな画面(写真)になっている。参加費用は500~5000円程度。ヨガやストレッチだけでなく、御苑内の秋の植物探索、センサーを使った動作解析を経たランニング指導、フィンランドの伝統スポーツであるモルックに挑戦など、珍しそうなものもあった。アクティビティー提供者の初期登録料は3300円。イベントごとに新宿御苑に支払う金額が参加者1人につき100円。「7-9PARK」への手数料が20%。参加費2000円で15人来たアクティビティーを開いたら、売り上げ3万円に対して手数料7500円を差し引いて、2万2500円の収入になる感じだ。
「アクティビティー提供側の年齢層は幅広く、20代から70代くらいまでいます。ヨガ、ランニングなどの体を動かす系は多いですが、新宿御苑が好きすぎて園内の植物をとても詳しく案内してくれる人、趣味や特技を生かしたコンテンツ提供をする方もたくさんいらっしゃいます。副業でアクティビティー提供をしているケースも多いです。今後はアウトドアメーカーさんや、大手書店さんとのコラボレーションも企画していて、盛り上げていきたいと思っています」
この企画を発案した藤井さんに企画にかける思いを聞いた。
「小さいプロジェクトを主催して収入がもらえる仕組みが、まだまだ少なすぎると思います。自分の好きなことは少なくとも自分には価値があります。それを小プロジェクトとして周りにシェアしていく。まさに好きを副業って感じです。小プロジェクトは自分の感性を見つめ直す瞬間でもあります。行動を起こせば、想像以上の未来を引き寄せられると思います。みんながクリエーターであり続けてほしいと思います」
「7-9PARK」は11~2月はサービスは休止されるが、来春の新宿御苑を管理する環境省の早朝開園公募に対してまた申請をする予定。最新情報を知りたい人はアプリをインストールしておくことをおすすめする。朝の時間を利用して、自分自身の可能性を広げ、少しの収入になるチャンスだ。