北海道や青森でリバウンドの兆候…夏より大きい「冬のコロナ第6波」はすでに近づいているのか
新型コロナウイルスの第6波が近づいているのか――。コロナの新規感染者数は低い水準が続いているが、とうとう地域によっては再拡大の兆候が表れはじめている。厚労省アドバイザリーボードの脇田座長も20日、北海道や青森などではすでにリバウンドの兆候があるとの見解を示した。
1週間前から兆候はあった。東洋経済オンラインが公表している北海道の実効再生産数は、今月8日の0.53から上昇傾向に転じ、14日に1を超え、20日時点では1.22となっている。実効再生産数が1を超えると、1人の感染者から1人以上に感染させるため、感染が拡大していく。
コロナは季節性変化があり、もともと、これから冬の流行期を迎えるとみられていた。昨年も10月までは3ケタだった感染者数が11月5日に1000人に達し、18日に2000人を突破、年明けには7000人を超える巨大な第3波につながった。医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏が言う。
■夏の5倍のスケールも
「第6波でどういうウイルスが蔓延するかはわかりませんが、すでにデルタ株が広がり、昨年の従来株よりも感染力が強い株が流行する可能性が高い。また、コロナは夏より冬がはるかに大きな波になる。昨年の冬の流行は、夏の5倍の規模だった。医療崩壊を起こした第5波以上の大きな感染拡大も十分起こり得ます」