TBS「報道特集」放送後に勃発! ネオニコ系農薬めぐり業界団体と研究者が“場外乱闘”
TBS「報道特集」が11月6日に〈最も使われている殺虫剤 ネオニコ系農薬 人への影響は〉を放送後、農薬推進派と研究者の間で“場外乱闘”が起きている。
ネオニコとはネオニコチノイド系農薬のことで、強力で植物に長く残留する性質を持つため、農薬の使用回数を減らせる殺虫剤だ。日本では1990年代初頭に使用が認められたが、ミツバチの大量死の原因と疑われ、EUでは2018年に3種類のネオニコ系農薬の屋外使用が禁止になっている。
報道特集では、島根県の宍道湖でワカサギやウナギなどの激減を調査している東大教授の山室真澄氏を紹介。宍道湖周辺の水田でネオニコ系農薬が使用されるようになった93年以後、湖の動物性プランクトンが減少し、それを餌にしているワカサギや、カニやエビなどを捕食するウナギなどの減少を報じた。
さらに番組では神戸大大学院の星信彦教授や、脳神経科学者の「木村―黒田純子」氏らがネオニコ系農薬が人間に影響を与える危険性も伝えた。これに“抗議”したのがメーカー団体の農薬工業会。報道特集に関する〈見解〉を12日にHPで公表、番組に登場した研究者たちを批判した。