リビングイメージ 渡辺誠一郎CEO(2)蕎麦は粉が命!市販はどう打ってもボロボロに
蕎麦打ち40年、コーヒー豆焙煎30年
「松風庵」(千葉県我孫子市)は、国内産の蕎麦の実を石臼でさまざまに挽き分け、蕎麦粉本来の食感や風味を追求した「極荒蕎麦」「ザ田舎蕎麦」「細打江戸蕎麦」「平打ち蕎麦」などを提供する知る人ぞ知る名店。
その名店で、こだわりの蕎麦を打ち続けている店主が、そもそも蕎麦打ちに興味を持つきっかけをつくったのが、なんと渡辺誠一郎さんだというのだからビックリだ。
渡辺さんの蕎麦打ち歴は長く、かれこれ40年以上にもなる。
「蕎麦打ちを始めたのは結婚した年だから1979年ですね。蕎麦打ち道具一式を持って家に遊びにきた友人が、いきなり蕎麦を打ち始めたんです。それがきっかけで安い道具を買い揃え、独学で打ち始めた」
当時、渡辺さんの住まいのはす向かいに住んでいた学習塾の先生。渡辺さんの蕎麦打ちを間近に見ていたその先生が、のちの松風庵の店主である。