公明・山口代表が「時間切れ」通告 参院選「相互推薦」ご破算で存在感を増す自民の2人
「お願いした期間は過ぎた。公明として自力で選挙準備を進めようと踏み切った」
公明党の山口代表が6日のBS番組で、夏の参院選に向けた自民党との相互推薦問題について、「時間切れ」との認識を改めて強調。自民党内に動揺が走っている。
相互推薦とは、公明が「1人区」の自民候補を支援する代わりに、自民が「複数区」に出馬する公明候補を推薦するもの。公明は昨年から合意を求めていたが、自民側からの返答がなく、しびれを切らした格好だ。
「公明側の強硬姿勢はどうせ推薦を引き出す駆け引き、連立解消などできっこないから、最後は折れるという楽観論が党内の大勢でした。しかし、公明は硬化の一途で、今夏で改選の参院議員はションベンちびるほどビビってますよ。1人区で野党が共闘すれば勝ち目は薄い。われわれ衆院議員も他人事ではありません」(自民党中堅議員)
自民党内を震え上がらせた背景には、先月27日に公明の支援団体・創価学会が「候補者支援は党派を問わず人物本位で判断」とわざわざ発表したこともある。この1994年以来の学会の基本方針をあえて再確認したのは「自民の候補なら誰でも自動的に応援するわけではない」という意思表示だからだ。