人々が求めるのは“今の不安の解消”…聞き上手が増えると「優しい世の中」になる
累計105万部を記録した大ベストセラー「人は話し方が9割」(すばる舎)。永松さんは「2019年の発売後、コロナ禍によるステイホームなどの影響でコミュニケーションの機会が減少しました。それに伴い、実は本の売れ行きも悪くなるだろうなと覚悟していた」と述懐する。
ところが、同書はコロナ禍で大ブレーク。対面の機会が減ったからこそ、人はコミュニケーションの大切さと難しさを痛感し、永松さんの著書に共感した。
「コロナによって、ますます不安が増大する時代になりました。人々が求めているのは、“未来への希望”より“今の不安の解消”。解消しないと未来へ進めない。人間は生きている以上、必ず誰かと接しなければいけません。コミュニケーションを取らなければいけない。僕の本が支持されたということは、生きる上で、その根本にあるコミュニケーションに不安を抱いている方が多いということだと思う」
その不安を解消するために誰でもできるのが、新刊「人は聞き方が9割」(同)で紹介されている「聞く」というアクションだ。これまで永松さんが解説したように、聞く力はその人に安心感を与える効果を持つ。