著者のコラム一覧
大岡玲作家

1958年生まれ、東京外大卒。「黄昏のストーム・シーディング」で三島由紀夫賞。「表層生活」で芥川賞。小説執筆の他に書評、美術評論、ワインエッセーなど幅広い分野で活躍。「本に訊け!」「男の読書術」「新編 ワインという物語 聖書、神話、文学をワインでよむ」などの著作がある。東京経済大教授。

【惜しむ】中島敦を読むといつも「旅人」の視線を感じる

公開日: 更新日:

 昭和17年の冬、中島敦が33歳の若さで逝った時には、彼の声価をゆるぎないものにした作品「李陵」はまだ世に出ていなかった。「名人伝」や「弟子」も同様で、わずかに「山月記」のみが、没年の7月に刊行された「光と風と夢」に収められていた。まさしく惜しまれる夭折と言っていい。そして、彼が… 

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