ランドセル市場に見る消費の二極化傾向 「平均価格6万円台」に潮目変化の兆し
少子化、長引く物価上昇にかかわらず新学期を迎え、子どもを対象にした「子ども消費」の動向に注目する。
厚生労働省によると2025年の出生数は70万5809人。前年(72万988人)に比べ1万5179人減少し、10年連続で過去最少を更新した。急速な少子化と物価上昇による可処分所得の減少は、家庭の支出に大きな影響を与えてきている。
こうしたなか注目されるのが少子化にもかかわらずこれまで拡大を続けてきた子ども市場だ。ニッセイ基礎研究所の久我尚子上席研究員は、ランドセル市場には子ども向けの市場の縮図が表れているという。
ランドセル市場は、13年に431億円だったが、23年をピークに563億円まで拡大した。しかし24年には552億円、そして25年は545億円と市場規模の縮小傾向が続いているのだ。久我氏が言う。
「ランドセルの平均価格は13年当時の4万円近くから昨年は6万円台まで上昇しています。少子化による量の縮小を価格の上昇で市場規模を拡大してきました。しかし、少子化の速度が想定以上に速く、ここにきて潮目が変わりつつある。今後平均価格が上昇しても人口減少を補いきるのは難しく、市場規模は緩やかな縮小をたどると思います。ただ、ランドセル購入の支出行動は大きく変わるでしょう」
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