「コンフィデンシャル・ゲーム」石井仁蔵著
「コンフィデンシャル・ゲーム」石井仁蔵著
キューバのカストロ首相は、アメリカとソ連がカストロの頭ごしに「手打ち」をしたことに苛立っていた。1962年11月、ソ連副首相ミコヤンはハバナの大統領官邸を訪れ、キューバにあるミサイル撤去の交渉をするが、カストロは国内にあるミサイルを管理下に置きたがっている。
2人は気分直しにチェスをやることになった。カストロは黒のビショップをつまんで、ミコヤンに言った。「もしもこの勝負に勝ったら」。そしてこう続けた。「戦術核の配備を許してもらえませんか?」(「コミュニスツ・ディフェンス」) ほかに、福沢諭吉とチェスを打った少年の話など、チェスをめぐる5つの短編。
(講談社 2200円)


















