「がんと生ききる」落合恵子著

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「がんと生ききる」落合恵子著

 2年半前、著者は肺気腫の兆候があると言われ、受診した2つ目の病院で「左上葉部小細胞肺がんⅢA」と診断された。手術は無理で、抗がん剤の点滴と放射線の照射という治療しかない。著者は標準治療と並行して、①漢方医への相談、②オーガニックな食事療法を加えることにした。自分のことや会社の整理をしなくてはならないが、死ぬまでに準備期間があるのはありがたい。

 著者は、友人がかつて入院した、信頼している病院に、保冷バッグに入れた食料持参で入院した。標準治療しかないが、副作用が耐えがたくなったら逃走すると決めて……。
──まだやりたいことがある。まだ死ねない。

 自分の選択を重視して生きる著者の闘病記。

(朝日新聞出版 1760円)

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