線路に転落し意識不明の男性を救助!米シカゴのヒーローに予想外の贈り物が
米シカゴで今月5日、ダウンタウンを走る鉄道「シカゴ・L」の線路に、ある男性がケンカの弾みで転落して感電、意識不明になった。ケンカの相手はその場から逃げたが、それを目撃したアンソニー・ペリーさんという20歳の男性がすぐさま線路に飛び降り、けいれんを繰り返す男性を救助した。
線路脇に男性を引き上げたアンソニーさんはすぐにCPR(心肺蘇生法)を施し、駆けつけた救急隊員に引き渡した。幸い男性は一命を取り留めたという。
救助の一部始終はタビ・ギーさんという男性がスマホで撮影し、自身のフェイスブックに動画を投稿したところ、急拡散。アンソニーさんには全米から「ヒーローだ!」と称賛の声が集まった。写真はその動画のひとコマだ。
さらに後日談が……アンソニーさんは毎日、鉄道とバスを乗り継いで1時間半ほどかけて通勤していた。地元の銃犯罪防止団体を運営する男性が、アンソニーさんの危険を顧みない救助と、通勤事情を知り、2008年製の「アウディA6」をプレゼントしたのだ。
ところで、シカゴ・Lを運営するシカゴ交通局は、誰かが線路に転落した場合は「決して自分では救助せず、職員に連絡してほしい」と呼びかけている。救助する人も感電する恐れがあるそうで、実際、アンソニーさんも「電気ショックを感じた」と語っている。