「睡眠は重要ではない」スイスにあるゼロ星ホテルの奇抜な“おもてなし”
世界には風変わりなホテルがたくさんあるが、スイス東部の山間部にある「ヌルスターン(ゼロ星)ホテル」ほど奇抜なホテルは他にないかもしれない。
なしにろ1泊322ユーロ(約4万6000円)の値段の割には、写真のように屋根がないのだ。屋外に設置された部屋に高級ベッドが置かれているだけだ。さらに変わっているのは、経営陣は「客人にゆっくり寝てもらう」という考えがなく、星空を眺めながら、夜通し世界情勢を語ってもらいたいというのだ。
経営者のフランク・リクリンさんは言う。
「睡眠は重要ではありません。重要なのは世界情勢を考えることで、社会の緊急な変化にどう対応するかです」
営業は7月1日から9月18日まで。その間は天候に恵まれているという。これほど牧歌的な土地であれば、多くの人はゆっくりと眠りたいと思うはずだが……。
値段が高く、さらにゆっくり寝かせてくれないとなると、やはり星の数はゼロが妥当か?