霊感商法はあなたの悩みに付け込んでくる…若い人は注意を!
安倍元首相を銃殺した山上容疑者が、(旧)統一教会(世界平和統一家庭連合)によって母が破産に追い込まれたと述べたことで、旧統一教会が話題になっています。
いまの若い方には、「そもそも統一教会って何?」でしょうか。
旧統一教会については、信者に高額献金を迫るのみならず、悩みのある人に近づき、悪魔が取りついているなどと言って高額な壺を購入させるなど、弱みに付け込む霊感商法がたびたび問題視されてきました。しかし、正体を名乗らずに、アンケート調査と称したりイベントを介在させるなどさまざまな方法で布教をしているため、皆さんもいつの間にか団体との接点を持っているかもしれません。教義や布教一般を否定するつもりはありませんが、皆さんが予期せぬ被害に遭わぬよう、霊感商法に対抗する知識を身に付けていただきたいです。
悪魔が取りついている、この壺を買えば大丈夫など、根拠のないことを信じ込ませ購入を迫ることは、欺罔(きもう=だますこと)による金銭交付を受ける行為として詐欺罪(刑法246条)になり得ます。また明確な欺罔がなくとも、訪問販売で不安をあおり商品を購入させる行為は、特定商取引法違反となりえます。現に、旧統一教会の信者は訪問販売では、逮捕された例がありますし、関連団体の犯罪で懲役刑が下されたこともあり、問題が絶えません。霊感商法の問題に取り組む弁護士によれば、去年だけでも、旧統一教会関連の被害相談が3億円を超えており、いまも手を替え品を替え、霊感商法が続いていると思った方がよさそうです。