家電製品が高価すぎる! 異常な物価高を乗り切る3つの「生活防衛策」

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 今の物価は過去にない異変が起きている──。経済の専門家はそう指摘した。野菜や肉、魚、総菜などの食品はもちろんだが、冷蔵庫やエアコンといった耐久消費財まで値上がりが顕著だ。物価高のなか、庶民はどうやって生活していけばいいのか。

  ◇  ◇  ◇

「今までに起きたことのない変化です。家電製品の価格が上昇している点は、その代表例です」

 第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミストはそう言う。熊野氏は7月下旬に「家電製品が高い・物価の異変」というリポートを出している。

 6月の消費者物価指数(総務省)によると、電気冷蔵庫が前年の同じ月に比べ14.9%上昇した。ルームエアコンは11.3%、電気炊飯器は8.1%の上昇だ。

 70代の主婦は嘆く。

「昨年11月に給湯器が突然、壊れてしまったのです。販売店に問い合わせたら2~3カ月待ちだといわれました。コロナ禍の影響でアジアの工場がストップし、とにかく給湯器が国内に入ってこないと……。待つしかないのですが、お湯が出ないので寒い冬の食器洗いや、早朝の洗顔などは大変でした。お風呂にも入れないので歩いて20分ぐらいの銭湯に行くしかありません。結局、給湯器が来たのは今年6月です。半年以上も待ちました」

 2月に始まったロシアのウクライナ侵攻で半導体不足に拍車がかかった。

 給湯器だけでなく、プリンターや冷蔵庫、エアコンなどの品不足は今も続いている。

「不気味な話ですが、半導体は需要が急速に増加している兵器関連に振り分けられているといいます。そのあおりを一般の家電は受けているのでしょう。そこに円安が重なり、家電製品はますます値上がりしているといえます」(株式評論家の倉多慎之助氏)

 照明器具は9.5%、電球・ランプは13.7%、温水洗浄便座は3.1%の上昇率だ。電気関連以外でも自動車が1.2%、自転車が7.9%アップした。

「ウクライナ紛争を引き金として、日本やアメリカなどの民主国家と、ロシアや中国に代表される強権国家に世界は2分されそうです。ウクライナ紛争以前のグローバル化した経済は後退するしかありません。そうなると、日米は新たなサプライチェーン(供給網)構築を目指すことになります。日本国内でのモノづくりが見直され、さまざまな工場が国内回帰する可能性は高い。その意味では日本の製造業への注目度は高まっていると思います」(倉多慎之助氏)

 サプライチェーンが再構築されれば、家電製品の価格は落ち着くかもしれないが、裏を返せばそれまで価格は上昇する恐れは高い。円安とのダブルパンチに襲われ続けるのか。

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