元祖カニカマメーカー「スギヨ」の強すぎる“カニ愛”が生んだものは?

公開日: 更新日:

 6月を除いた毎月22日は「カニカマの日」。1972年に世界で初めてカニカマを開発したスギヨ(石川県七尾市)が制定した。なぜ6月だけ抜けているのかというと、深い理由がある。

「元祖カニカマメーカーである当社は、本物のカニ味の再現を目指しつつも、本物のカニにしかない味があることも知っています。6月を除いたのは、本物のカニへの敬意が込められているのです」(スギヨ担当者)

 今や「本物以上に本物」とさえ言われるカニカマだが、きっかけは人工クラゲの開発から。失敗クラゲを束ねて食べるとカニの足肉に似ていることに気づいた開発者たちが、クラゲからカニにシフトチェンジ。ちくわ製造で培った技術力で「かにあし(かに風味かまぼこ)」の商品名で発売にこぎつけた。

 ところが、認知度が広まるにつれて「インチキ」「偽物」と抗議の声が殺到。当時はカニカマという概念がなかったのだから無理もない。

 その後は、かまぼこだとわかるようにパッケージの改良を重ね、種類も増やしていった。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー